パネルやケーブルも電気設備ではあるが、ここでは主にパワコンや接続箱周辺に特化して記述します。
太陽光発電所の電気設備の保守点検において、精密機器であるパワーコンや接続箱に特別な注意が必要です。普段どのような手入れが必要だとおもわれますか。
パワーコンディショナーは太陽光発電所における主要なコンポーネントの一つです。その動作状態を常にモニタリングし、異常が検出された場合は迅速に対処する必要があります。異常が放置されると、発電効率に影響を及ぼす可能性が高まります。
温度管理
パワーコンディショナーは発電した直流電力を交流電力に変換する役割を果たします。過熱や過冷却によってパワコンの効率が低下し、寿命が短くなる可能性があります。したがって、パワコンは適切な温度で運転できるように保守される必要があります。お互いの発熱が干渉しあわないようにパワコン間の距離を維持したり、遮熱版を置いたりするといいでしょう。次項のフィルター清掃も熱籠対策として有効です。
エアフィルターの清掃
パワーコンディショナのフィルター清掃は、太陽光発電システムの運用において重要なメンテナンス作業です。フィルターの目詰まりを防ぐことで、効率的な冷却と安定した運用を確保できます。
具体的には、電気系統の安全性と効率を維持するために、発電所の各部分の点検。パワコンなどの装置の動作状況が確認されます。また、遮断器などの保護装置の動作や、配線や接続点の劣化や過熱の有無もチェックします。フィルターは、ハケやエアブローなどを使って汚れを落とすだけで、ある程度、機能が回復する。可能であれば、水洗いで清掃することが理想である。怠れば発電量の低下や、PCSの寿命の短縮につながる。
パワコンや接続箱の保守点検を定期的に実施し、設備の順調な運転を維持しましょう。また、メーカーの指示やガイドラインに従うことも大切です。
電気的検査
パワコンや接続箱から太陽光電池(モジュール)の電気的検査である、インピーダンスや解放電圧を測定するので、パワコンや接続箱がに欠陥がないことを事前に確認する必要があります。
日常点検:
フィルターの表面を目視で確認し、汚れや異常をチェックします。
クリーナーを使用してフィルターを清掃し、目詰まりを解消します。水洗いを行い、埃や汚れを徹底的に取り除きます。
接続の点検
太陽光パネルとパワコン、およびパワコンとモジュールの接続点を定期的に点検します。インピーダン測定の結果異常が認められないときはあまり必要はないのですが、予防のため、締め付けやケーブルの弛みを確認します。緩んだコネクターやケーブルは風雨により劣化しやすくなるため速やかに弛みをなくします。
安全対策
パワーコンディショナーや接続箱の点検作業は電気設備に関わるため、適切な安全対策が必要です。更に点検する場合でも感電する恐れがあるので最低限の知識を有することが大切です。高電圧の危険性があるため、絶縁された作業服や適切な防護具を着用し、安全手順に従って作業を行うことが不可欠です。
具体的には、電気系統の安全性と効率を維持するために、発電所の各部分の点検。パワコンなどの装置の動作状況が確認されます。また、遮断器などの保護装置の動作や、配線や接続点の劣化や過熱の有無もチェックします。
電気設備の費用概算
交通費は別途必要ですが、電圧とインピーダンスダンスの測定は、パワコン1台あたり5,500円で行います。年間契約をされたお客様は、毎年の測定費用が契約に含まれています。SMAのパワコンは1台あたり500円追加になります。